20240420

 何か書く元気はないが、書く。

 母親に、恋人と二人でなんとかやっていきたい旨を伝えた。伝えたはいいものの、現実的に考えると、恋人とは負のループに陥っているから離れるべきかもしれない。何もわからない。恋人が言っていたなんとなく穏やかに暮らす期間、の穏やかな停滞の基準は違った。私の基準が早すぎた。家事はお互い慣れるしかないことだとしても、引っ越し手続きや保険の手続き、就職に関するイベントまとめetcは全てお膳立てしてしまった。細かいことで急激にやることが増え、自分がやる気を出さざるを得ない状態で疲弊した。恋人は平均的に毎日半日以上は寝ていて、物事も何も進まず、心配になる。この状態は自分の調子が悪いからではなく、誰だって心配になると思う。だが、自分の調子が悪いせいで、そういった生活に対しての焦燥感や不安感を意識的に取り消すことができないし、それによってさらに恋人の調子を悪くしている。彼はいずれ慣れて良くなる、一時的なものだというが、そのいずれが訪れない。加えて、恋人の調子が悪いことに耐えられるほど自分の心身状態は良くない。またさらに加えるとすれば、正直言って自分は気遣いに欠けるし、相手の気遣いもうまく受け取ることができない。相手に対して気遣いのない物言いをし、急に怒られたり悲しまれたりしている感覚になってしまう。そういうすれ違いに疲弊してしまった。相手に対して何をすると責めていることになるのか、という思考が薄い。距離感が近すぎて、相手と自分の感情を切り分けることができない。

 親は思っているより優しい。相手のことを考えての厳しい物言いはするし、病気に対して理解が深いわけではないが、二日間の異常にソワソワしている様子を見て、自分が強迫神経症で入院しかけた時に似ていると言われた。この前よりさらに悪化しているように見られたようで、親としては帰ってきても来なくてもどちらでも良いが療養をしてほしいと言われる。いずれにしても彼に借りたお金は返す。

 正直言ってどうしたらいいのかわからない。相手は毎度毎度振り回されて非常に精神的苦痛を感じていることだろうと思うが、自分もほぼ話を白紙に戻して半年スパン(それくらいになるだろうと思える)療養しますと言い切れず、二人の生活に希望を見出してしまう。しかし、根本的に二人の認知的世界観が断絶をしているという思いがあるなか、生活をして見えた私の側面が彼にとって望ましいものではなかった、緊張を強いるようなものだったという点で、今後の調整がうまく行くか自信がない。そして、「調整」と言っている時点で、生活の生(き)の営みのようなものを無視しているようなものであり、彼とは価値観の一致しない部分だと思う。

 今まではお互いに断絶がありながらも乗り越えていけると思っていた。しかしそれを乗り越えるためには生活という基盤を経由しなければならない。そして、お互いに苦痛を感じながら生活をしている現状が果たして良いのかわからない。いっそ分かりやすく倒れるなどでもあれば違うのかもしれないが、こういう極めてやることが多く、責任もあるような複雑な状況下で、私は決断を下せない。要するにパニックになっている。

 彼から連絡があった。京都では緊張せず生活をできているようで、一旦戻ったことによって不調にも気づけたようだ。冷静になれば自分がどれだけ疲弊していたのかわかると思う。現状、彼も気持ちだけが先行している状態だと思う。何せ一緒になるためだけにこちらにきたのだから。私も同じ気持ちはあり、一緒にいられるためにのんびりしつつも計画だけでも、と先行していた。自分が悪いわけでも相手が悪いわけでもない。お互いの負担にならない道を模索したい。一緒にいたいが、一緒にいることが最善択とは限らない状態だと思う。